どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

【キコニア】キコニアのなく頃にPhase1 感想というかあらすじ

 ホームページと体験版からして、「きっと竜ちゃん先生好みのバトル中心なんだろうなあ」と思っていました。体験版時点で考察してやると息巻いていましたが、本当に考える要素があるのだろうかと多少は不安がありました。
 杞憂でした。

 とりあえずPhase1をクリアした感想を語ろうと思ったら、ただ話の流れを追っていっただけになってしまいました。 

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※この記事には「キコニアのなく頃にPhase1」の多大なるネタバレが含まれます。

 ◆感想という名のあらすじ

  体験版が軍旗祭直前までだったので「軍旗祭での戦いから始まるんだろうなあ」と思っていたら速攻カット。仮想ルームで各国の敵兵(ガントレットナイト)の打ち上げを始めるところから始まりました。
 ここで集まるのは4陣営×6人+2人で、計26人。ホテルの温泉をモデルにした会場で各国の代表が一堂に会します。

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 AW3の時代、四つの国家連合はそれぞれにしがらみを抱えています。しかし、ガントレットナイト達がこうしてただ一人の人間として触れ合う時、無粋な国際問題を話す者は誰もいない。それはそれ、これはこれ。若者たちは共通の話題を持てる友人同士として親睦を深めます。

 一方、裏では怪しげな組織や人物が意味深な会話を繰り広げております。

 都雄の良心を自称し都雄をプログラムと称するもう一人の都雄。
 謎の男藤治郎とエジプト風味のけもみみ女性セシャト。
 世界の裏で暗躍する三人の王。
 栄光を捨て英知を求める物理学者達。

 

  ま、そんな胡散の香り漂う部分はさて置いて。
 なんと都雄君の相棒ジェイガン君が恋に落ちてしましました。お相手は都雄君の妹、ミャオちゃん。先天的PP(生まれついての多重人格)である為、ひとつの肉体に二つの人格が共存している状態です。相棒として都雄を大切に思う一方で、ミャオちゃんに想いを寄せるジェイデン君。

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 『キコニア』の世界観では同性愛、多重人格者への認識に色々こだわりがあります。果たして『御岳都雄』の肉体性別がどちらなのか、一応AOUは同性愛も認められてはいますが、ミャオちゃんは精神的には女の子。思い悩むジェイデン君。他陣営のガントレットナイト仲間が人生相談に乗ってくれます。
 ジェイデン君とミャオちゃん。上手くいってほしいと思う反面、「お前のような男にミャオはやれん!」と言いたくもなります。がんばれジェイデン君。

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 ところで、謎の男藤治郎ですが。OPムービーで小此木さん・フィーアさん(鷹野に似た人)と一緒に並んでいることでどことなくひぐらしの富竹っぽく見えてしまいました。しかし、うみねこ初期も譲治=富竹ネタが普及したように、眼鏡キャラだからといって結びつけるのは早計というもの。そんな藤治郎、実は主人公御岳都雄の父親だということが判明します。

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 ミタケトウジロウ、トミタケジロウ……やっぱり富竹じゃないか!

 『うみねこ』のベルンやラムダにも言えることですが、前作キャラのそっくりさんが出た時に関連性を見出すか、別キャラとして扱うかはプレイヤーの自由だと思います。私自身のスタンスとしてはあくまでスターシステムであり、=で結ぶべきではない、でもファンサービス的なオマージュはあるかもしれないと思っています。少なくとも藤治郎の名前は(直接関連がなくとも)狙っているに違いない。

 

 国同士の諍いなど関係なしに親交を深める若者たち。しかし、世界は着々と戦争ムードに進んでいます。四つの国家群がそれぞれ国際問題を抱えており、やがて各国のガントレットナイトがそれぞれ戦場の最前線に送られることになります。

 ガントレットナイトの前では既存の兵力はあまりにも無力。今後戦場にはガントレットナイトと無人兵器のみが並ぶこととなります。

 

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 ガントレットナイトは平和の番人。民衆が善意を取り戻すまで互いに力を均衡させ、平和の壁を支えるのが役目です。しかし軍上層部や国民はますますに過熱し、戦争を勧めようという意見が広まっていきます。自分たちのしていることは無駄なのかと苦悩する都雄君は、父藤治郎に相談したことで、騎士団を結成することにしました。

 『大浴場騎士団』の方針は、自身の理念が平和に貢献しないと判断した場合、その任務を拒否するというもの。それを四勢力の主要ガントレットナイトが共有するということは、つまり組織的ボイコット。どの国においてもばれてしまえば処分は免れない危険な賭けに、どの国の若者も乗ります。団長は都雄君、支団長は鈴姫、リーテバイル、スタニスワフ、状況を客観的に判断できる外部監査としてヴァレンティナ、マリカルメン、そして……

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 書記としてケロポヨが参加することに。かわいいよね、ケロポヨ。 

 

 各国が戦争の熱に浮かされる中、LATOは各国の平和派の人間に声を掛け、その人々を臨時理事の座に据えることで調停を図ります。内政干渉になるということで各国から批判の声が上がりますが、大浴場騎士団からすれば自分たちの理想を表明してくれる存在として期待します。臨時理事トップの劉天凱は鈴姫の祖父。彼を始めとした臨時理事達は世界を操る黒幕について何か知っているらしい。恐らくLATOでの会議ではそれについて語られるであろうと思った矢先、”事故”によって建物内で爆発が起き、命を落とします。

 再び世界は戦争ムードに包まれるかと思いきや、謎の大地震によって環境8MSが故障、資源の枯渇現象が起き、世界災害を理由に停戦へと進んでいきます。年末に行われるであろう停戦宣言を前に、各国は最後の領土拡大として戦争を仕掛けます。

 会議に参加せず難を逃れたリーテバイルの兄シリル。彼もまた劉天凱と同じように何かを知り、告発文を準備していましたが、リーテバイルの目の前で殺されてしまいます。

 無人兵器が何者かに乗っ取られたことにより都市は壊滅。無人兵器が運用停止となる以上、クリスマスに行われる最終決戦で戦場に並ぶのはガントレットナイトのみとなってしまいます。その中には訓練生も含まれており、功を焦るあまり今までのように「死ぬな、殺すな」を徹底するのが難しい。

 

 進めば必ず壁にぶち当たり、乗り越えても新たな壁が立ちはだかる『大浴場騎士団』、もとい都雄君。仲間と相談し、自分たちに出来る努力を惜しまず、世界平和に臨む姿に全力で応援したくなります。軍上層部の汚い事情に振り回され犠牲になる若者たち。最後の戦いを迎える直前、ミャオちゃんがジェイガン君に提案して行われた、世界中のガントレットナイトが集うクリスマスパーティー。肉体は戦場にあってもそれと同時に精神だけで集うことができるのが彼ら若者世代の強みです。恐らく世界中のガントレットナイトがクリスマスパーティーに参加することになり、仮想空間の大浴場は明るい雰囲気で満たされます。

 しかし、そんな中最悪のタイミングで集団サボタージュが疑われてしまいます。しかも四陣営全ての軍事部に。一切の手抜きは許されず、わざと見逃そうものなら処分されかねない状況に追い込まれたことで、今までのような予定調和ができない殺し合いが始まろうとしています。

 

  それでも殺し合いを余儀なくされた皆の心は大浴場に集まったまま。各自のケロポヨが生命の危機を伝えても、上司の愚痴に華を咲かせたり、ゲームの話題で盛り上がったり。肉体のある空の上と、心のある大浴場と、彼らの本当の姿はどこにあるのか。

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 若者の命を使い捨てるような残酷な展開。同時に、小此木の言葉も重く刺さります。

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 都雄君達は彼らなりに平和への理想を掲げ、最善を尽くしてきました。しかし、軍人としては(彼ら自身も自覚していましたが)自分たちで判断を下すのはあってはならない行為。AOUでは小此木を指して、それ以外の三国でもそれぞれ上官をクソ上司と罵っていましたが、eスポーツと言われながらも彼らを軍人として信用していたならば、大浴場騎士団の理念を裏切りと呼びたくもなるでしょう。若者達と

 

 そして……若者達の犠牲を経て、全世界同時停戦宣言が発布されます。

 

◆Phase1を読み終えて

 若者達が眩しい。とにかく眩しい。一個人がどれだけ強大な力を持っていてもできることは限られているというのがなんとも悲しいところではあります。そして都雄君。若さゆえの理想主義的な部分がありますがそういうの嫌いじゃありません。むしろ好き。

 Phase1ではAOUの6人について多少掘り下げられました。それぞれが事情を抱え、大人を嫌い、こんな世界滅んでしまえと考えてもおかしくない状況の子もいます。そんな皆がどうにか笑顔になれる結末を迎えられたらいいな、と思います。

 

 ……で、どこから考えろと?
 例えば『ひぐらし鬼隠し編なら、圭一が狙われたのは何故かを考える。『うみねこ』ep1なら、事件に対しひとつづつ推理をしていく。
 ではキコニアはどこから手をつければいいのでしょう?
 欲深な年寄り達の思惑により、若きガントレットナイト達が悲劇へと飲み込まれていく……。
 悲劇を止める。どうやって?
 都雄に心の中で話しかけてきた良心都雄は、「三人の王を、あやつを、殺すんだ」と言いました。
 しかし、世界の裏で暗躍する者たち(三人の王? 物理学者達?)を倒して世界は平和になりました! なんて単純な話にはなりそうもありません。そもそもそれで解決できる状態じゃない、と思います。
 世界大戦が終わったところで8MS枯渇問題解決は難しいでしょうし。
 竜ちゃん先生曰く、今回は考察云々を抜きにしても楽しめるように作っているとのこと。そもそもまだPhase1なので、そこまで色々考える必要はないのかもしれま――。 

  “プレイヤーの席を与えないだあ? 上等だ! ならば無理矢理ぶんどってやる! 新しいPhaseが出る度に考察を投稿して、ぎゃふんと言わせてやるよ!”

 そう……私は体験版の時点で宣言しました。赤は真実のみ語る! 今更「どこを考察すればいいのかわからないのでいったん保留で」なんて言ってられません。
 とはいえ自分の考えの方針が曖昧なのもまた事実。少し時間がかかるかもしれませんが、Phase2までにはある程度の考えを纏めたいと思います。