どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

【DUCその11】古戸ヱリカについて語る

  水底より出づる真実の求道者、古戸ヱリカ!

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 三色ボールペンの青をフル活用してみた。

 

 うみねこの展開編、ep5より登場した探偵古戸ヱリカ。部外者が立ち入れない筈の六軒島事件に登場できたのは、彼女が「あの日の六軒島を訪れた可能性」があるから。当日近海にて船に乗っていた『古戸ヱリカ』という少女は不運にも海に転落し行方不明となってしまいます。その後奇跡的な確率に恵まれて六軒島に漂着した、というのが登場epの共通設定です。しかし、実際には当日彼女が流れ着いたことを証明する要素は何一つありません。

 作中登場する『古戸ヱリカ』は偽書作家による「原作沿い二次創作小説オリ主(チートあり)」に過ぎません。縁寿は六軒島事件により一族の誹謗中傷に晒されてきましたが、常に水着を着こみ世話になった家の壁を這い回って嵐の中窓にガムテープを貼りまくる変態という設定を与えられた彼女に対する名誉棄損ぶりもなかなかのものです。ep6に至っては頭のねじが外れた殺人鬼扱いですからね。親族の方々がいたたまれません。

 

 ヱリカに関しては賛否両論あります。真実を追い求める姿に共感するプレイヤーもいる一方、非道ともいえるやり口に異を唱える人もいるでしょう。また、ep8の終わり方が幻想肯定的な結末になったことで、ヱリカを支持する声が大きくなったとも思います。

 ただひとつ言えるのは、彼女はしっかりと自分の役目を果たした、ということです。探偵云々の話ではなく、物語の登場人物として。ep5以降、戦人はベアトリーチェをただ倒すのではなく理解しようと方向転換しました。その代わり出題編でみられたギラギラとした部分は失われます。ヱリカは正に出題編の戦人、「もう一人の戦人」の立ち位置に成り代わったように思います。そんなヱリカはep5にて嫌われ者として扱われます。これは暗に「ただ謎を暴くだけで終わりにしないでほしい」というメッセージではないか、と思います。心を蔑ろにするなってことですね。

 

 かつてヱリカは恋人に対し、浮気の証拠になりそうなものを見つけ追及して愛を示そうとしていました。結果彼氏はヱリカを認めるどころかボロクソに扱き下ろして振ってしまいます。これはep4での真里亞と対照的になっています。真里亞の場合、母が自分を置いて遊んでいる事実に繋がりそうなものを好意的に解釈することで心の平穏を保ちました。ヱリカと真里亞、どちらが正しいかと聞かれれば難しいところです。一見正反対のようで、この二人は根っこの部分が似ていると思います。方向性真逆なだけで。

 

 まあ、人を信じすぎてもいけないけれど、疑いすぎてもいけない。

 何事も程々が一番だと思います、私は。