どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

【DUCその13】未来の人々について語る

 須磨寺霞、小此木鉄郎、天草十三、大月教授、南條雅行、熊沢鯖吉、川畑船長!

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 驚異のおっさん率。改めて原作立ち絵を見返すと、それぞれ顔の皺の書き方が違っていて先生凄いなあと思いました。

 

 うみねこep4の約半分は縁寿を中心とした1996年の出来事になっています。この部分は恐らく、六軒島偽書と同じように「記された物語」なのでしょう、が……。全てを創作とするには不可解な場所が多くみられます。例えば、縁寿の学園風景。たとえ人から話を伝え聞いても、八城十八が仔細を知れるはずがありません。縁寿のおかれた状況から推察した結果、あの描写になった……とすれば……まあ大丈夫でしょうか? 苦しいか……?

 まあ、その辺はひとまず置いておきましょう。

 

 縁寿は六軒島へ向かう道程で多くの人々と出会います。あくまで縁寿が主人公であるものの、彼らもまた、「うみねこの登場人物」として非常に深い人物造形をしています。

 

 まずは縁寿の叔母である霞。霞の言動で本編ではあまり語られなかった霧江の境遇を察することができます。そして彼女もまた、厳しい現実に晒され魔女となってしまった人物です。ep8裏お茶会にて最終的に須磨寺家と和解した、と語られていますが、白き魔法を理解した縁寿となんらかの形で分かり和えたらいいなあ、と思います。

 

 そして小此木と天草。そして川畑船長。縁寿の前では味方として振る舞っていますが、同時に須磨寺家に情報を提供しています。ep6の最後では縁寿暗殺を示唆する電話をしており、その通りならばep8手品エンドで天草を殺した縁寿の判断は正しかったことになります。しかし、縁寿の立場からは「推察」することはできても「断定」することはできません。彼らが敵か味方か。それもまた猫箱の中に。

 

 南條雅行と熊沢鯖吉は、縁寿と同じく「六軒島事件関係者の家族」という立場です。ただし真実を追求しようとしているのは縁寿のみ。まあこの二人は他にも家族がいますし、縁寿ほど深く関わっている訳ではないので、意固地になる必要はないのでしょう。うみねこの物語は縁寿の為に「魔法を理解し真実を猫箱に閉ざす」結末を迎えましたが、誰か別の「六軒島事件関係者の家族」がそれでもなお真実を求めたのだとしたら、もしかしたら別の未来があったのかもしれません

 

 最後に、六軒島魔女伝説を研究する大月教授。事件について語る大月教授はとても生き生きとしています。実際の被害者が出ている事件で不謹慎ですが、本当に無関係な人間からすれば他人事であり興味の対象にしかなりえないのかもしれません。悲しいことですが。縁寿が六軒島事件を追う上で重要な情報の殆どは彼が語ってくれるといっても過言ではありません。大金よりも知的探求心を取るあたり、研究者としては本物なんでしょうね。一度教授の講義を受けてみたい。

 

 彼らもまた、うみねこを彩り縁寿と読者を導く存在だといえるでしょう。