どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

プリプリマンについてシリアスに考えた

 世界全体が不安に包まれた昨今いかがお過ごしでしょうか。こんな時代に強く生きるべく、先人の生き様から学ぶことが肝要です。
 てなわけで、キン肉マンに出てくる超人『プリプリマン』から人生を学ぼうと思います。

 ……うん、ちょっと疲れてます。あと、酒を飲みながら書いてます。
※プリプリマンは頭部が臀部になっている超人です。無理! ないわー! という人にはお勧めできない記事です。

■超人『プリプリマン』とは?


 超人の中には体の一部を発達させた者達がおり、『プリプリマン』はその中でも臀部を模した顔をした超人です。臀部……そう、尻です。ケツです。超人を見かけで判断してはいけない、とよく言いますが、彼を見た人の多くはツッコミを入れたくなることでしょう。

 身長191cm、体重136kg、超人強度97万、出身国はカメルーンです。(キン肉マンにおいて出身国は割と適当に決められています。)
 初登場は『七人の悪魔超人シリーズ』の最初、ファン感謝デーで盛り上がる正義超人と人間達の前に現れれ宣戦布告をするシーンです。リングを占拠する悪魔超人達の中央に位置し、そのインパクト大の外見から非常に読者の印象に残ったことでしょう。しかしこの段階で作者(ゆでたまご先生)の中で「七人の悪魔超人を誰にするか」しっかり決まっていなかったのか、プリプリマンを始めとした一部超人(アームストロング、クモのコチラス、ミスター・アメリカン)はいつの間にか消えていました。
 アニメ版ではちゃんと決まっていたのでプリプリマンの出番はありませんが、二期OPのモブ超人の中にそれらしい姿があります。相変わらず印象に残る姿です。

■次世代で華麗なる登場!


 キン肉マンファンなら誰でも知っているけど、実質的な出番は皆無。そんなプリプリマンですが『キン肉マン二世』の時代でその雄姿を披露することができました。
 『キン肉マンⅡ世』の派生である『キン肉マンⅡ世 オール超人大進撃』の第一話で悪行超人軍団d.M.pの地球征服の先陣を切るというシリアスな悪役になったプリプリマン。ガゼルマンテリー・ザ・キッドセイウチンという三人の正義超人を一人で倒し、ケッ果的には主人公である万太郎に倒されるものの、その確かな実力を披露することとなりました。途中で脱ぐものの登場直後はちゃんとパンティのようなマスクを被っているところから彼の紳士プリが伺えます。

 また、アニメ版終盤で組み込まれたアニメオリジナルでも登場します。六人の最凶悪行超人軍団の一人として、カエル超人エル・カエルーンと共にタッグを組みます。その際には臀部状の膨らみは発達した脳の表れということになり、頭脳派の一面を覗かせました。言葉でネチネチと精神的に攻め立てガゼルマンを追い詰めるという悪行超人らしい卑怯さを見せます。
 プリプリマンの声を当てているのはケビンマスクと同じ置鮎龍太郎さんです。もし置鮎さんファンの女性がそのことを知ったら、プリプリマンの女性人気が上がるかもしれません。(声優に詳しくないので観てて全く気づきませんでした。声優さんって凄いですね。)

 攻撃技は漫画・アニメ共に『ガス・エクスプロージョン』や『オケツドライバー』といった容姿を連想させる技を使っていきます。どんな技かは実際に見てみるか名前で連想してみてください。
 アニメ版だと腕を足に変えることで通常では不可能な位置からの蹴り技(実際は腕)を披露しました。

■プリプリマンをシリアスに考察してみるよ。


 キン肉マンシリーズはその歴史の長さから、『キン肉マン』世代と『キン肉マンⅡ世』世代では認知に違いがあります。その中でどちらにも属しているプリプリマンは、その冷遇プリに反してかなりの知名度を誇ります。名前は覚えていなくとも一度は目にしたことがある、という人も多いでしょう。
 しかし、本来初代とⅡ世の間では約30年の隔たりがあります。そう考えるとそれぞれの時代のプリプリマンは別人としか思えません。キン肉族やバッファロー族、オメガの末裔のように同族内で同じリングネームを使っているのでしょう。実際、同じプリプリマンでも初代とⅡ世のデザインは微妙に異なります。『学研の図鑑 超人』によれば、「かつては頭のみが尻の形だったが、年月とともに腕が太もものように発達して上半身が下半身のような姿になった」とのこと。適者生存の過程として世代ごとのプリプリマンを比較することは、学術的に有意義な試みかもしれません(適当)。
 また、この『学研の図鑑 超人』には興味深い一文があります。
「プリプリマンは悪魔超人への憧れのあまり、7人の悪魔超人登場時にはリーダー的な立ち位置でリングに上がった経験がある」
 そう……あの有名なシーンはゆで先生がその場の勢いだけで書いたのではなく、ちゃんとした理由があったのです!NGワード:辻褄合わせ)

 他に考察の糧となるのは、オール超人大進撃の幕間にある『マイナー超人列伝』のプリプリマンの項。それによるとⅡ世のプリプリマンもまた悪魔超人に憧れていたことが分かります。初代と別人だとすると、同族内で悪魔に対する羨望が強かったのか、あるいは初代のプリプリマンが父か師匠でその意思を感じ取ったのかもしれません。
 そして彼は青年時代まで自分の顔が尻であることに気付かず、気付いてしまったが故に落ち込んだ時期もあったとのこと。仔細は違えど、これは誰にでもあり得ることです。若い時期に何かしらのコンプレックスを抱えてしまい、引き摺ると、その後の人生や人格形成に影響を及ぼしかねません。容姿だけの話ではなく、自分で自分を認められなくなるのはそれほどまでに辛いことです。
 しかしプリプリマンは「開きなおりと同時に開眼」します。自信をつけた彼は例のパンティ風マスクをつけて闘うようになり、ギャグのような名前の下品に見える技を体得していきます。
 確かに彼の属性は悪行超人。正義超人を蹂躙するその行いは決して褒められたものではありません。それでも自らのコンプレックスを克服し、逆に自己主張に用いるその精神力は認めるべきだと思います。

 たとえ過去に辛いことがあっても、それを乗り越えた者が強くなる。
 彼もまた『キン肉マン』という作品の精神を受け継ぐ超人だったに違いありません。



 ……そろそろ酒が抜けてきたので、このへんで。書いててわっぜ楽しかった。