どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

かべちょろ(ヤモリ)を飼った話。

 二年前の五月。私は「ペット飼いたい病」という病を発症しました。

 その原因となったのは我が家に迷い込んだ一匹の赤ちゃんヤモリです。
 ある日、台所に置いていた箱を持ち上げると、その下に2センチくらいのちっちゃい赤ちゃんヤモリがいました。
 一時のテンションで近くにあった透明プラコップに捕獲したのですが時期的には夜がまだ寒く、餌となる虫もあまり飛んでいません。丁度一人暮らしに物寂しさを感じていた私は「暖かくて餌虫が増える時期まで」と決めてちびヤモリを育ててみることにしました。慈善というよりは好奇心でしたね、ええ。
 翌日ホームセンターで昆虫ケースを飼ってきて、ネットの情報を元に必要なものを集めました。下にキッチンペーパーを敷き、霧吹きで湿り気を保ち、鉢底ネットを立てかけて登りやすい場所を作りました。しかし、餌だけはどうしようもありません。なにしろ野生のヤモリの餌になるのは生きた虫だけです。最初は電灯に集まる小さな蛾を捕まえていましたが成長と共に足りなくなり、結局通販で生餌であるヨーロッパイエコオロギ(通称イエコ)を買ってしまいました。
 私は爬虫類だけでなく虫も好きです。近所のホームセンターにはちょうどスズムシ飼育用のグッズが出回っていたので、それを使ってコオロギ飼育も同時に楽しみました。育てた生き物を餌にする……というのは人によっては受け入れられないとも聞きます。虫ならまだしも蛇の為にネズミを飼育する、となると特に。同じ動物好きでも哺乳類限定だったり、爬虫類などを含めたり、線引きが難しいところです。

 まあそんな感じで8月まで育てた結果、軽く10センチを超える程大きく立派になりました。途中で色々な生餌を与えたい欲求(&育てたい欲求)に駆られ、イエコの他にフタホシコオロギ、ミルワーム、レッドローチ*1にまで手を出したのは今となってはいい思い出です。
 しかしこのまま我が家で育てたら野生に戻ることができなくなってしまいます。三か月の間楽しい時間を過ごさせてもらったお礼をいいつつ、餌虫の多い暖かい夜、玄関前に放しました。
 こちらとしては非常に名残惜しかったのですが、当のヤモリは躊躇いなくケースから出てさっさと物陰に隠れました。そんなもんさ。
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*1:見た目はまんま米粒大のゴキブリ。この体験のお陰でゴキブリを素手で触れるようになってしまった。