どどめ色の真実

ジャンルばらばらの闇鍋ブログでございます。

【ひぐらし業】その3・沙都子のこころ

 怪しすぎて逆に怪しくないようにみえるけど、その更に裏をかいて怪しい人は本当に怪しいのがなく頃にクオリティ。いやでもその更に裏をかいて実は怪しくないのか?

 一体何を信じればいいんだ……赤き真実プリーズ。

 

 ひぐらし業の沙都子があまりにも怪しすぎる。多分最初にそう感じたのは綿騙し編で梨花の姿が見えないとなって騒いだ時。あまりにも落ち着き払った態度の沙都子に違和感を感じてしまった。あれ? 沙都子ってこんなだったっけ? ってね。お陰で次の祟騙し編が始まる前に「鉄平が沙都子に虐待されるんじゃないか」という説がTwitterで流れまくってたことを私は忘れないだろう。沙都子が虐待の影に怯えるシーンは原作では衝撃的だったんだけど、今回は同情よりむしろ「演技じゃないの?」って声が多かった。かくいう私も初めて見た時違和感があった。

 

 業の沙都子はループしてるんじゃないか。

 うん。私もそう思う。

 

 ちょっとここで五年後世界の沙都子について想像してみる。

 北条差別がなくなった雛見沢の人々なら、梨花と同じ聖ルチーア学園に通わせたいと思うだろう。金銭面はバックに園崎がいるので問題ない。沙都子は元々雛見沢住民から差別を受けた上でも表面上平静を保てるくらい強い(原作での小銭拾いのシーンとか)。お嬢様学校の聖ルチーア学園でもうまくやっていくほどのコミュ力があると思う。

 梨花とは親友同士。ただ友情の『深さ』には隔たりがある。梨花にとって沙都子は百年を共に過ごした仲だが、沙都子が梨花と親友と呼べるほど仲良くなったのは悟史失踪後から。原作の一年前、ルチーア入学時点で六年。友情に時間は関係ないけど、時間の感覚の違いはあまりにも大きい。雛見沢の中では沙都子が梨花に守られているように見えるが、実際には梨花のほうが沙都子に依存している

 もし梨花が聖ルチーアでの人間関係に苦労していて、沙都子はどんどん友達を増やしたとしたら。(まるでうみねこのベルンとラムダのようだ)

 もしその状況で梨花が自殺したとしたら。

 ……多分、沙都子には梨花の自殺の理由がわからない。ループ云々もそうだけど、沙都子にとっては当然人生は一度きり。別の人生に思いを馳せる気持ちはわからない。むしろなんの相談もせずに自殺した梨花に嘆きと怒りを覚えるだろう。「どうせ私の気持ちは誰にもわからない」と自分ひとりで抱え込んではいけない、というのもひぐらしで強く語られたメッセージのひとつだ。

 

 そんな沙都子の前に羽入が現れて梨花を救うチャンスを与えたんじゃないか……と思う。羽入としても梨花を救いたいはず。しかし、ただ生き残っただけだと梨花はいずれまた同じ過ちを繰り返す。もしかしたら自分が繰り返す力を与えたことに対する罪悪感があるかもしれない(賽殺し編でそんなこと言ってたし)。

 梨花の心を変えるには、メッセージを伝えるには、罪に気づかせるには。

 もしもひぐらし業の世界をゲーム盤のように例えるのだとしたら、構図は梨花VS沙都子&羽入。

 《過ごした時間に差はあっても沙都子は梨花のことを本当に大切に思っている。そしてきっと、梨花が絶望を乗り越える強さを手に入れることを信じている。だからあえて黒幕として存在することを受け入れた。》(16話後撤回)

→沙都子の目的はあくまで梨花の心を理解すること。16話で「この雛見沢で梨花と一緒に暮らせるなら、他に何も必要ありませんのよ」と言っているので、辛い思いをしてまで現実を拒むのなら無理強いはしないだろう。雛見沢の外に出れば必ずどこかで傷つくことになるのだから。対して羽入は梨花が現実(五年後世界)で生きることを望んでいる。

 

 ここで出てくるのが繰り返す者を殺すことができる剣、鬼狩柳桜。羽入としては「できれば教えたくなかった情報」。既に紛失していたが欠片だけ残っている。繰り返す者に該当するのは梨花と沙都子。

 柳桜で自殺をしたのなら、梨花は五年後の自殺という現実を受け入れることになる。

 柳桜で沙都子を殺したのなら、梨花は五年後の沙都子がいる現実に戻ることができる。

 これはそんなゲーム……と思うんだけど、どうだろう。